キノコは山で採るだけではありません。
奈良田では古くからキノコ栽培が盛んにやられてきました。
シイタケ、クリタケ、ヒラタケ、マイタケ、ナメコ、ムキタケと市
場に出回らないものもあり、種類も豊富です。
作業自体は丸太を扱ったり、チェーンソーを使ったりと力仕事が主になります。
それでも、森の中で汗をかきながら、来年の収穫を想像しながらの作業はワクワク。
森の中で、山の空気をいっぱいに吸い込んで育ったキノコは香りも格別です!
一度の作業は重労働ですが、作業自体はそんなに多くありません。
4月頃:丸太に菌を植え込み、山に積み重ねて寝かせます。
8月頃:丸太を小さく切って、山に並べます。
後は翌年の収穫を待つだけ。
畑と違い、土寄せや頻繁に草取りをする必要も無いので、管理の手間もほぼかかりません。
シイタケ等の獣害にあう種類は網などで囲った方が良いかもしれません。
ドリル(菌打ち専用)でホダギに穴を空けます。
菌の数とホダギの本数を計算しながら穴を空けましょう。(1000コマ=40本×25穴など)
空けた穴に、キノコの菌がしみ込んだコマを、トンカチで叩き入れていきます。コマを入れ忘れると空けた穴から雑菌が入るので、入れ忘れなく、打ち込んでください。
運搬機でホダギを運搬していきます。運搬機は近所のおじいちゃんに借りています。丸太を持つときは、足に落とさないように、注意しながら持ってください。
運搬したホダギを、写真のように積み上げたら、寒冷紗(黒いシート)をかけ、枝や石で固定します。これで4月の作業は終了です。
6~7月、ホダギに菌が回ったら、ホダギを3つくらいに切ります。
※キノコ、特にクリタケは地面付近から大量に出ることから、ヤモーディングビレッジでの本伏せでは、このようなやり方をとっています。
最後に切ったホダギをキノコ園に等間隔に並べていきます。ある程度土にめり込ませて固定したいので、土を鍬などで軽く掘って、その上に落とすようにして置いていきます。