日本には気候風土を活かした特産品や文化がさまざまありますよね。
沖縄の桑の木に生える黒麹菌を利用した「泡盛」や、冷涼な気候を活かした「高原野菜」などなど・・・。
標高約900mの奈良田にも、その環境・条件だからこそつくれたものや、育まれた人柄や歴史があります。
気候や環境にとらわれず生活できる技術が発展した現代。
その土地らしさというものは昔より薄れてきたかもしれません。
そんな現代だからこそ、その土地の環境を活かしての遊びは、そこで活動する喜びや誇りにつながるかもしれません。
〈奈良田の気候の特徴〉
・急峻な山に囲まれ、日当たりが良いとは言えない
・冬の寒い時期は日中も気温が氷点下だったり⇒ 昔は、冬は冷凍庫要らず。
・夏の日中はそれなりに暑いが、朝晩は涼しい⇒ 夜はクーラー要らず。
などなど
輪切りにし茹でた大根を竹串に刺して干すいわゆる「奈良田版寒干大根」。
最も寒い時期に作るため、夜に凍って、昼間は天日で溶けてを繰り返します。
それによって、独特の食感が生まれたり甘みが増します。
寒ざらし大根と同時期に作られる保存食。
大根の葉を干して乾燥させたものを茹でて、丸めておきます。
昔はこの状態で日が当たらない場所に置けば、凍って、冬の間中食べることができた。
干し柿づくりのコツは、「寒さ」。
例年より温暖だったりすると、乾燥する前に熟したり、カビがでたり、発酵した
りしますが、涼しい奈良田だと干し柿も作りやすいです!