炭焼き~火入れ編~の後、こまめな「炭のお世話」と、煙の色を見ながら「ここぞ」のタイミングで窯の火をとめる工程となります。
ちなみに、タイミングが早いと「ねぼう」と呼ばれ、炭化が不十分な煙が出る炭に。タイミングが遅いと炭が燃えて少なくなってしまいます。
火の勢いが強かったり、フタの鉄板が高温になってるので、やけどに注意しながら作業をしてください。
火入れ後、火の調整は通気口の明け具合と、通気口の前に設置する扇風機で調整していきます。
ロストル上の薪はどんどん無くなっていきます。1~2時間したら、金属板を開け、順次薪を追加し、再び金属板を閉める作業を繰り返します。
ロストルの下の部分にオキ(薪の燃え滓)が溜まって空気の流れを阻害するので適宜火かき棒で掻き出していきます。
煙突が温まってきたら、窯の内部全体に火が行き渡ったということ!扇風機を止めます。さらに、煙突から煙がモクモク出てきたら、金属板を土で押さえて密閉します。
通気口を5~8cm程度で調整しながら、2~3日間焼き続けます。
1日数回見回りをし、オキが出なくなるまでかき出したり、通気口の調整を過去の日誌を参考にしながらしていきます。
煙が少なくなってきたら(奈良田の人は「薄くなる」「青くなる」といいます)焼き上がりのサインです。この状態が夜中にならないように、通気口の広さを調整していきます。
炭が焼きあがったら、通気口を閉め、周囲を写真のように、ブロックと土を水で練ったもので密閉します。窯の中では、空気が少ない状態で炭材がチリチリと焼けていき、炭になっていっている状態です。この状態で、窯、炭が冷めるまで待ちます。
ストックしてある土は、少なくなっていくので、周囲の山で採取しふるいにかけたものを継ぎ足します。